白内障


「わたしは白内障(しろそこひ)ではないでしょうか?」

眼がかすむ、ということで受診されるかたの多くがこう言って心配されます。

白内障とは?

眼のピントをあわせるためのレンズが濁ってくる病気です。
眼の中のレンズに濁りがありますから、光が十分に眼の奥まで
とどきません。
そのため、どのような眼鏡をつかっても、はっきりものを見ることが
出来なくなります。
「最近眼がかすんで仕方がない。でも、めがねをかけたらよく
見える
んですが・・・・。」
こういう場合は、白内障をあまり心配しなくてもいいですね。(^_^;)

眼科に行くとなぜ毎回視力を測るのかもわかっていただけますか?


原因は?

多くの場合は、加齢によるものです。
なかは、眼の病気、内科的病気、薬の副作用などが原因のこともあります
ので、医師による診察が必要です。


治療は?

点眼薬、内服薬により進行を押さえます。
でも、薬では白内障の濁りを取り除くことは出来ません。
「点眼を続けているが、かすみが取れない。」
「あまり変化がないので、薬を使うのを止めた。」


そうなんです。薬は、進行予防のために用いています。
あまり効果は自覚できないですね。
でも、進行予防の効果は確実にありますから、治療を続けてください。


日常生活に不便が出るようなら、そろそろ手術を考えましょう。


手術の時期は?

その人の生活様式によって異なります。
たとえば、自動車の運転で、生活をたてている人であれば、視力が0.6〜0.7でも
運転に支障を感じるようであれば手術を考える必要があるでしょう。
逆に、あまり外出もしない、家の中の生活が主であれば、0.1の視力でも不自由の
ない場合もあります。
視力の悪い原因が、白内障なのか、ほかの病気の合併のためかなどを考えて手術の
時期を判断します。
生活にどの程度の不自由があるかは、本人しか解りません。
主治医とよく話をして、不自由の状態を理解してもらうようにしましょう。

最終的に手術の時期を決めるのは、患者さん自身です。


より詳しく白内障について知りたい方は 小山眼科(岡山県岡山市)